ことばにならないなにか

「ことばにならないなにか」を言葉で近似するそんな試み

Twitterを2週間やめた方法とそれによる副作用

やっと、やっと、卒業論文を提出することができました!!
これで私も晴れて、大学を卒業できます!!

ところで、卒業論文を進める上での大敵は、実験の失敗でもなく、教授との仲でもなく、Twitterでした。現代っぽいですね。
ちょっと集中力が切れてしまった時など、ついついTwitterを開いて、20〜30分の時間を浪費してしまいます。

ということで、2週間前の私は、卒論が終わるまでにTwitterを開かないようにする方法を、必死に考えていました。

スマホのアプリを消す

いやいや、PCのブラウザから見れるじゃん。

友人にパスワードを設定してもらう

いや、セキュリティ的にだめじゃね。てかそんな友人がいn...うぅ...


ということで、悩んだ末に取った方法は、

パスワードをハッシュ化する

既存のパスワードをtxtファイルに保存し、おもむろにMacのターミナルを立ち上げ、とりあえずファイルをMD5でハッシュ化します。

$ openssl md5 password.txt


出てきた文字列を、新たなパスワードとして設定します。MD5ハッシュ値は128bitsなので、16進数(4bits区切り)だと32桁で表示されます。そして、このハッシュ値を新しいパスワードにします。

f:id:penoa:20160204133803p:plain

Twitterに「安全性はかなり高いです」と評価されました。そりゃ32桁もあればね。

これで、Twitterにログインする際には、わざわざターミナルを立ち上げ、既存のパスワードをハッシュ化しないといけないという手間がかかります。
もし卒論の集中力が切れて、ふとTwitterを開こうとしても、ターミナルを立ち上げようとする辺りで、ぐっと堪えることができるだろう!と考えたわけです。


という読みが大成功!結局、「2週間Twitterにログインしない」ことを達成しました!やったね!


でも、デジタルネイティブ世代の典型的な若者の私にとって、Twitterを見れないというのは結構なストレスでした。それによって、普段の行動に大きく2つの変化がありました。

(変化1)やたらfacebookはてブをみるようになった

普段なら、1日に1回見るか見ないかだった「Facebook」や「はてなブックマーク」などのWebサイトを、頻繁に見るようになりました。Facebookを見る頻度が上がるのは、同じSNSとして予想できる変化だと思います。しかし、はてブを頻繁に見るようになるとは、自分でも予想外でした。

はてブの中でも特に、今までは全く気にしていなかった、ブックマーク数の「変化」を注視するようになりました。どういうことかというと、「あれ?この記事、さっきまで50ブクマだったのに、一気に100ブクマまで増えてるやん!」なんて考えることが増えたわけです。

思うに、僕はTwitterを見ながら、その流れてくるツイートの背後に、密かに「人間の存在」を感じ取っていたのかもしれません。Twitterで流れてくる情報は、基本的に「画面の向こう側で誰かが文字を書いて、それを送信した」ものです。Twitterをやめると、その「画面の向こうの誰か」を感じ取れなくなり、1人疎外された状態になってしまいます。

そんなときに、はてなブックマークで誰かが記事をブックマークしている様子をみて、そこに「人間の存在」を感じ取っていたのかもしれません。

(変化2)学校に行って友人と話すようになった

今までは、週に1度、先生に卒論の進捗具合を報告するためだけに学校に行っていました。研究テーマ的に、家で1人でも執筆を進めることができる論文だったので、それ以外の日はいつも家で1人で作業をしていました。

ところが、Twitterをやめてから、週に2,3回のペースで学校に通うようになりました。そこで何をしたかというと、卒論を書くことはもちろんですが、今までにないくらいに、友達とかなり喋りました。おお、私ってこんなに喋るんだって思うぐらい喋りました。そして、いつもより会話をするのが楽しいんですね。これは「断Twitter」効果すごいなと思いました。Twitterを開くことができず、1つのコミュニティを失った反動によって、もう1つのリアルなコミュニティで、人間との関わりを強く求めているような、そんな感じがしました。


まとめると、Twitterをやめることによって、人間との繋がりや関係性を希薄に感じたような気がします。そして、その希薄になってしまった人間との関わりを回復しようと、はてブのブクマ数の変化から人間を感じたり、学校に行って友達と積極的に会話したのかな、と思います。

一見、「断Twitter」は、リアルで友達と喋ることが増えたりして、良い効果をもたらすように思います。しかし、やはり学校から家に帰ると、1人孤独で寂しいです。リアルのコミュニティを大事にするか、SNSのコミュニティを大切にするか、どちらが良いのか判断するのは、人それぞれな気がします。私は「リアルもいいもんだな」とは思いました。