ことばにならないなにか

「ことばにならないなにか」を言葉で近似するそんな試み

高校の教科書より楽しい?数学の意外な側面を紹介する「高校数学を100倍楽しく」がおもしろい

大人になっても、数学に苦手意識を持つ人は多いのではないでしょうか。しかし、実際に数学は日常生活のあらゆるところで利用されていますし、もはや現代の情報化社会と数学は、切っても切り離せない関係です。

ただ、そうとは言っても、やはり数学と聞くと、サイン・コサインや、因数分解微分積分などといった難解な式を思い浮かべてしまいます。そんな中、数学の教科書に乗ってない数学の意外な一面を集めたサイト「高校数学を100倍楽しく」が先日公開されました。

 

高校数学を100倍楽しく

http://enjoymath.pomb.org/

 

サイトはブログのような形式になっていて、トップページには記事一覧が表示されます。

上部のボタンからは、数1から数Bまでの数学の授業単元や、「おもしろい考え方」や「驚きや感動」といった記事のテイストを選ぶことができ、自分の読みたい記事を探すことができます。

 

 

扱っている内容は「因数分解」や「二項定理」など、一見難しそうな数学のテーマです。しかし、中身を読んでいると、身近なテーマを扱い、簡単な言葉で書かれているため、数学のことを全く知らない人にとっても、読みやすい内容になっています。

 

このサイトには、個性豊かな4人のキャラクターが登場します。うりぼー高校3年生の「ゆう」、同2年生の「はるか」、同1年生の「あかり」、そして、うりぼー高校を卒業して、今は大学1年生の「ぽんさん」。それぞれの記事の中では、この4人の内の何人かが登場して、私たちに数学の意外な一面を紹介してくれます。

 

 

工夫が凝らされているのは、各記事のページ。先ほど紹介した4人の登場人物の会話の内容を、まるでLINEのトーク画面のようなUIで表現しています。画面を下にスクロールしていくと、吹き出しが次々と登場する仕組みになっており、サクサクと読み進めていくことができます。

数学の教科書とはかなり異なるデザインで、LINEなどのメッセージアプリを多用する現代の高校生にとっては、教科書よりもこちらのほうが読みやすいのかもしれません。

また、画面の上部には、記事の残りがどれぐらいなのかを示すバーも表示されます。あとどの程度読めば記事が終わるのかが、視覚的に示されるので、最後まで読んでみようという気力に繋がります。

画像は、スマートフォンから見た様子。

 

 

いくつかの記事を読んでみたところ、数学の難解なイメージは一切なく、まさに学校の数学の教科書よりも「100倍楽しい」サイトになっています。

現在高校で数学を学んでいる人はもちろん、数学を学び終えた大学生や大人にも、是非とも読んで欲しいサイトです。数学の意外な一面を知ることで、あなたの数学に対するイメージが、大きく変わるかもしれません。